【新型コロナ】ワクチンとは、いつ出来るのか?新型コロナに打ち勝つ方法、ワクチンと集団免疫とは?

カタカナ語の意味

この記事では、新型コロナウイルスの対策方法。集団免疫・ワクチンについて分かりやすく説明していきます。

「集団免疫」 って何?

集団免疫とは、「感染症に対して多くの人が免疫を持つことで、免疫を持たない人にまで感染が届かなくなる」という状況のことをいいます。大体全体の60%~70%くらいの人間が免疫を持つ想定といわれています。

しかし、それまでにどれだけの感染者が出るのか?そして一体どれだけの死者がでるのか。
ドイツやイギリスでは実際にその上での終息を狙っていたよですが、医療崩壊などで大変な状況となり方針を転換しています。
集団免疫を狙うのはかなりの感染者が出ることが前提の対策です。
それを回避して終息を狙うなら、これが出来て欲しいとみんなが願うもの。

それが、いわゆる「ワクチン」ですね。

ワクチンとは?

ワクチンは、簡単にいうと 外部からの侵入者に素早く対応できるように、体の免疫に学習させる機能をもつ もの。
多くのワクチンは、ウイルスそのものを弱らせたり不活性化させて作られています。

一体ワクチンは、いつ頃できるのか?

まず、ワクチン開発の臨床試験には3つの段階を経なければならず、
世界保健機関(WHO)によると、世界で開発中の新型コロナウイルスワクチンは70種類に上り、うち3つは既に臨床試験が行われています。

臨床試験を行っているのは、
・アメリカのモデルナ ( 臨床試験 第一段階)
・アメリカのイノビオ・ファーマシューティカルズ ( 臨床試験 第一段階)
・中国の康希諾生物と中国人民解放軍の軍事科学院軍事医学研究院生物工程研究所が共同開発 ( 臨床試験 第二段階)

この3件です。

現時点で一番進んでいるのは、「中国のワクチン」

中国政府は、中国の国内で開発を進めている「新型コロナウイルスのワクチン」の臨床試験が、安全性などを確かめる第1段階を終えて、有効性などを確かめる第2段階に進んだことを明らかにしました。

このように、3段階ある臨床試験のうち、 世界で初めて2段階目に進んだ中国。このほかに、国有企業の子会社の「中国生物武漢生物製品研究所」と民間の製薬企業「北京科興中維生物技術」は、感染する能力を失わせたウイルスやその一部を材料にする「不活化ワクチン」というものの開発を進めており、いずれも今月、中国政府が臨床試験の実施を承認したということです。ほかにも中国で複数のワクチンの開発が進行中で、来月にかけて臨床試験の申請が行われる見通しだとか。

中国は最初に新型コロナと戦いはじめた国だから、スタートをきったのも早いもんな。

しかし、過去にワクチンはできなかった事も?

新型コロナウイルスのワクチン開発には、1つの不安があります。実は、類似のヒトコロナウイルスによって、2002年にSARS、2012年にMERS(中東呼吸器症候群)が流行し、約1600人の死者が出ているにもかかわらず、いまだにヒトコロナウイルスに対し有効なワクチンが存在しないといわれていることです。
SARSはワクチンの臨床試験が行われる前に流行が終わり、MERSは症例数が少なすぎたために、開発者に持続的な資金が提供されるに至らなかったと言われています。新型コロナウイルスでは、問題なく短い時間で出来ることを祈ります。

臨床試験はまだだけど、他の国も頑張っている。

イギリスの有名なオックスフォード大学の研究チームが、新型コロナウイルスの感染を抑えるワクチンを、早ければ9月にも実用化すると明らかにしています。
候補となるワクチンは4月中に臨床試験を始める予定だそう。
研究チームを率いるサラ・ギルバート教授は「8割の確率で新型コロナに効く」と語りました。
世界保健機関(WHO)は2月時点で、ワクチン準備までに最大18カ月程度かかるとの見通しを示していましたが、研究者の努力で期間が短縮されることを祈ります。

日本もワクチン開発に乗り出しています。

日本の企業と、大学が共同開発しているものもあります。
アンジェス株式会社大阪大学によるものです。
2020 年 3 月 5 日に発表した新型コロナウイルス向け DNA ワクチンの大阪大学との共同開発が、WHO(世界保健機関)が公開しているワクチン開発組織一覧に掲載されています。

日本も頑張っているんだね…。がんばれーー!どの国でもいいから、早く開発してもらえることを祈るばかりだね…。

でも、完成したからってすぐに日本で実用化されるとは限らないよ。

えっ!??

完成しても、実用化はいつになるのか?

これまでもワクチンが完成してからも、実用化までは時間がかかることが多かったです。
急いでほしい気持ちが山々ですが、安全性確認のためのに時間をとることには、それなりの理由があります。
たとえば、類似のコロナウイルスが原因で発症するSARS(重症急性呼吸器症候群)のために開発された候補ワクチンでは、動物モデル実験において、逆に病気のリスクを高める結果となったことがあります。

それは、ワクチンの接種などにより起こるとされる「抗体依存性感染増強(ADE)」と呼ばれる現象です。
本来、ウイルスなどから体を守るはずの抗体が、免疫細胞などへのウイルスの感染を促進。その後、ウイルスに感染した免疫細胞が暴走したことで、症状を悪化させてしまうという現象が起きたのです。

ADEについては、詳細なメカニズムについてが明らかになっていないことも多いです。これまでに、複数のウイルス感染症でADEに関連する報告が上がっており、このほかにも、安全性になにか問題はないのか等、国内での使用を承認する前に臨床試験データの審査が必要です。
今回のことは緊急事態ですし、政府としても早く進めたいでしょうから、 政府がかなりの特例を出したとしても、有効性と安全性を科学的に検証しなければならない。どの国でも安全性の検証は避けては通れない。
以上のことから、ワクチンが開発されてから実用化までも、ある程度の時間がかかることは予想されます。

また、新型コロナウイルスはそれぞれの地域や人種の免疫力に合わせて15日ごとにどんどん変異を繰り返しながら感染しているともみられています。
地域適合、適者生存しながらウイルスが世界中に蔓延していると考えられており、ワクチンや治療法も万国共通というわけにはいかない恐れがあるようです。

それでも、とまらない感染拡大で混乱している世界のために、ワクチン完成後でなければできないことはワクチン完成後に行うとして、承認について、今からできる事務処理だけでも、もう準備を進めておいてほしいものです。

世界の国別・日本国内の、感染者数推移はこちら

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