カタカナ語「エビデンス」とは?英語の意味・使い方を簡単に分かりやすく解説!【難しい新型コロナ関連】IT用語・エビデンスレベル・エビデンスベースって何?

カタカナ語の意味

最近新型コロナのニュースでも多い、カタカナ言葉「エビデンス」とは?
IT業界・医療看護業界・経理銀行業界それぞれの意味を、英語の直訳と合わせて誰でもその言葉が分かるように解説します。ビジネス用語「エビデンスを残す」が分からない方も。

「エビデンス」という言葉は、業界によって意味が微妙に異なってきます。

ですが、どの業界でも結局、 エビデンスは率直にいうと 証拠・根拠 というような意味です。
これを覚えておけば、大きく意味を間違えてしまうことはないでしょう。
実際英語を和訳すると、エビデンス (evidence) 証拠・根拠、証言、形跡などを意味するためです。
しかし、業界用語として沢山使われる頻度が増えたため、それぞれの業界で微妙に違う意味をもつ言葉となってきています。

医療や看護での「エビデンス」の意味とは?

まず、現在新型コロナウイルスの影響のため、最近一番「エビデンス」と聞く頻度の高い医療業界での意味から説明します。

医療や看護でエビデンス」と使った場合の意味は、
「治療に対する臨床結果・科学的根拠」 という意味です。

例えばエビデンスに基づいた治療」という場合は、
研究などによって、良いと証明されている(根拠のある)治療」ということになります。
他にも投薬・検査などであったり幅広い意味でも使用されます。

さらにエビデンス資料」という場合は、根拠となる資料」のことです。
何か治療などを提案する際にはメリットがうまく説明できると相手をぐっと引き込むことができますよね。
その際に必要なのが、メリットを裏付けするようなデータです。
そうした根拠や証拠となるような資料の事をエビデンス資料」と言います。

「エビデンス資料」とせずに、単に「エビデンスを添付する」という言い方をすることもあります。

「エビデンス」と「証拠・根拠」の違い。
また、「エビデンス
レベル」って何?

じゃあ医療では「エビデンス」=「証拠・根拠」と同じ意味とだけ思っていればいいんだよね?なら、証拠って言えばいいのに。

それが、全く一緒とは言えないから「エビデンス」って言った方が正確なのよ。なぜなら・・・

ただ誰かが根拠があると言っているだけでは、全てが信頼に足る証拠かどうかは分かりません。
例えば人のうわさ話で、「こういう食べ物を塗ったら私は治ったことがある!根拠のある治療法だ」という話があっても信頼できるかどうか分かりませんよね
こういう科学的根拠のないような、きちんとした根拠とはいえないものは、エビデンスとは呼べません。

また、「エビデンス」と呼べるものの中でも、このように
・偏りが多いもの(信頼度が高い根拠) と、
・少ないもの (信頼度が高い根拠) があります。その信頼度の目安をレベルに分けたものが「エピデンスレベル」です。
信頼性の高いエビデンスによって実証されている場合は、エビデンスレベル高くなります。

「エビデンスベース」とは?

「エビデンスベース」=「証拠に基づいて」という意味です。

「ベース」が直訳で「土台、基礎、基本」という意味なので、そのまま「エビデンスを土台にして」や「エビデンスを基本として」というような雰囲気の言い方ですね。
「エビデンスベースにした治療方針です」と言われたら、それは科学的に信頼できる治療法ということですね。

ここから下は、ITやビジネス用語などでの「エビデンス」について説明するよ。医療業界での 「エビデンス」 だけ知りたかった方は、ここから先は見なくてもOKです!

医学的に「エビデンス」というと、「治療の裏付け」といったニュアンスですが、他の業界とはまた少し違う解釈となりますので、注意してくださいね

ビジネス用語!ビジネスマンが言う「エビデンス」とは?「エビデンスを残す」とは?

サラリーマンやビジネスマンが、ビジネス用語として言う「エビデンス」は、
「証拠」や「裏付け」といった意味です。

仕事の成果に関する確証などを求められる時に使われるようになっています。例えば部下から契約を取ったという報告を受けた際、上司が「エビデンスを見せろ」と言うと、「契約の証拠を示せ」といった意味となります。
もう1つの意味は、「形跡」や「痕跡」です。この場合は、例えば新規取引先の開拓時などに使われ、「エビデンスを残す」というように使われます。これは「訪問の痕跡を残す」という意味です。新規開拓先を訪問時に、名刺や伝言などを残すのが、「エビデンスを残す」行為にあたります。

経理や銀行で使われる「エビデンス」とは?

経理「エビデンス」は、 請求書・領収書 という意味です。

銀行で言う「エビデンスを提出」公的証明書のことです。

IT用語での「エビデンス」とは?

IT業界では 「エビデンス」 は、「議事録」という意味です。
契約書面をとるという意味で「エビデンスをとる」という言い方をする事も。
また、ITの分野では、システムの開発などで、最後に検証をする段階でシステムが注文通りに動作していることを示す証拠となる書類やデータなどのこともエビデンスということが多いです。 「稼動中の画面を印刷したもの」や、「システムによって生成されたデータファイル」「外部の別のシステムが受信したデータ」などがそれに当たります。

分かりやすく言うと、
・テストに使ったデータ
・プログラムを動かした結果の画面(ハードのコピー)
・プログラムを動かしたときの記録(ログ)

などですね。

業界によって、様々な意味「エビデンス」があります。大体の意味はつかめたでしょうか?

これだけいろんな意味があると、ただ「エビデンス」って言われても、何のことを指しているか判断するのが難しいね!

何の業界での言葉かだったり、前後の言葉で判断していくしかないね…

難易度高い!

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