「武漢ウイルス研究所起源説」とは?デマ?ノーベル賞教授の発言、信憑性があるか、感染爆発を検証。【新型コロナウイルス】

新型コロナウイルス関連知識

新型コロナの発生源は武漢の海鮮市場と中国政府は公表していますが、現在、中国湖北省武漢市にあるウイルス研究所が発生源ではないかとの疑惑が世界から向けられています。

新型コロナウイルス発生から流行までの経緯はこちら

今、新型コロナウイルスに関して、世界中で高まっている疑惑があります。

率直にいうと、新型コロナウイルスの感染源は、中国の武漢にあるウイルス研究所からなのではないか という説のことをいいます。

ノーベル賞受賞の教授らと、アメリカ議員の発言

米共和党のトム・コットン上院議員

2020年1月末、アメリカ共和党のトム・コットン上院議員は、新型コロナウイルスが人工的に作り出された可能性について言及しました。コットン議員は、「武漢には中国で唯一の、人の生死にかかわる病原微生物を扱う『BSL-4(バイオセーフティレベル)実験室』がある」指摘したのです。また「フォックスニュース」テレビは、新型コロナウイルスの流行は武漢の研究所職員が実験中に感染した後に偶然始まったと推察しています。

ノーベル賞受賞の教授

新型コロナウイルスのゲノム配列情報は、すでに国際的な遺伝子データベースに送られており、海外の感染症やウイルスの専門家は非常に注目しています。各国の研究者達は、このゲノム配列の情報を基にそれぞれで研究を行っています。
エイズウイルス(HIV)を発見して、2008年にノーベル生理学賞・医学賞を受賞したフランス人教授、リュック・モンタニエ氏は、4月16日にフランスのサイト『Pourquoi Docteur』の音声インタビューにてこのように発言。
「新型コロナウイルスは人為的なものであり、武漢の研究所でつくられたのだろう」という見解を述べました。
そして、「生物兵器など悪意のあるものとは考えられず、コロナウイルスを使って、エイズワクチンをつくろうとしていたと考えるのが合理的な仮説だ」とも述べました。
ノーベル生理学賞・医学賞を受賞したフランス人教授である、リュック・モンタニエ氏のこの発言により、かなりの信憑性を帯びるように見えますが、

一方でこのリュック・モンタニエ氏は、ノーベル賞受賞後は科学的とは思えない説を沢山提唱したと言われており、現在は必ずしも学者からの信用度が高いわけでもないようです。
そのため、彼の意見だけを証拠にすることはできませんが、実は、他にも科学者達が人の手によってできたウイルスではないかという見解を示しています。

欧州在住の中国出身のウイルス学者ら

欧州在住・中国出身ウイルス学者・董宇紅さん(現在スイスのバイオテクノロジー会社、SunRegen Healthcare AGで首席科学官)は2月9日、テレビ番組出演し、新型コロナウイルスが人工的な産物で、新型コロナウイルスが人為的に作られた、あるいは実験室のミスによって合成されたものだとの見方を示しました。
「現在、遺伝子操作や遺伝子組み換えの技術があり、過去数十年、科学者たちは、さまざまな遺伝子組み替え技術を通じて、ウイルスを改造したり、ウイルスを再集合させたりしてきました。この技術によって新しいウイルス、新しいワクチンが生まれています
しかし、これは人類にとって有益で、人類の基本的な道徳観に基づくものであるべきなことであり、この技術は分子生物学の研究のためにある。新しく作られたウイルスの毒性はもっと強い可能性があり、人類に潜在的な脅威を与えることになる」ということを語りました。 また、新型コロナウイルスが実験室で人為的に合成されたとすれば、その動機とやり方はともかく、実験室は、毒性を持つウイルスが外部に漏れないように責任を持って扱うべきとも話しています。

米国の科学者、ジェームス・ライオンズ・ウェイラー博士も、「新型コロナウイルスが人為的に作られた生物兵器だとは思っていませんが、しかし実験室で行われた遺伝子組み換えによって、非常に危険なウイルスが合成された」との見方をしており、
新型コロナウイルスはSARSワクチンの研究と関係があるという仮説を唱えています。「SARSワクチンの研究も遺伝子組み換え技術によって研究されたから」だそうです。
ジェームス博士は、この新型コロナウイルスについて、90~95%の確率で「ラボ・イベント(lab event)」によって引き起こされたとの結論を付けました。(ラボ・イベントとは、人為的にウイルスを改造する実験室という意味です。)

一部の専門家達にも、このようにウイルスは人の手が加わってできたに違いないと言われているのです。

もう確定じゃん!

このような話を聞くと、実際にそうとしか思えなくなってくるわよね。
でも、人工的に作りだされたというその説に、否定的な意見もあるのよ。

人工説に、否定的な科学者の意見もある。

新型コロナウイルスのゲノム情報(全遺伝情報)を解析するイギリスのケンブリッジ大学、ピーター・フォスター博士らの研究チーム「ウイルスは3つに大別でき、コウモリから人間に感染したのは9月13日から12月7日の間である」との見方を示しました。
フォスター博士らは解析する新型コロナウイルスのゲノムを1001人分に広げたところ、変異する速度などから「95%の確率でコウモリから人間に感染したのは9月13日から12月7日の間とみられる」と証言しており、
このフォスター博士の解析によると、コウモリから人間に感染したのがオリジナルウイルスであり、人造ウイルス説や中国科学院武漢ウイルス研究所から漏れたという説は否定されました。

真実はどちらなのか。

科学的な意見以外の情報で、信憑性があるものは?

人工的であるとの見解、そうではないとの見解、どちらも優秀な科学者の意見がぶつかっている状態。
まだ新型コロナウイルスはかなり未知なものである状態だということですね。
私達には、どちら側の学者さんが正しい意見かを判断することはできません。
そこで、科学者の意見以外で、どのような判断材料があるかを見ていきましょう。

まず、新型コロナが武漢の海鮮市場に由来するという中国政府の主張自体が、おかしいのではないかという情報です。

ランセットという医学雑誌に出された中国人研究者の論文によると、昨年12月1日に確認された最初の感染者など、最初の感染者集団の3分の1以上の人々は海鮮市場と繋がりがなく、市場でもコウモリが売られていなかったとの情報が。
また、中国政府は新型コロナの感染源に関する情報を完全に封じ込めており、アメリカ人専門家にも、初期の患者から採取した新型コロナの検体をまだ提供していないそうです。

このように「海鮮市場起源説」が疑わしくなる点、さらにそれとは別に、下のような出来事が過去にあったことを4月14日付のワシントン・ポスト電子版が報じたことで、また「武漢研究所起源説」疑惑が現実味をおびました。

2年前に、北京のアメリカ大使館の外交官が、武漢研究所を数度訪問した際、研究所の安全性に問題があることに気づいた外交官は、アメリカ政府に「コウモリのコロナウイルスに関する危険な研究を行なっている研究所の安全性が不十分である」と警告する公電を2回送っていました。
そして、2018年1月19日付の公電では、「この研究所には、高度に密閉された研究室の安全運営に必要な、訓練された技術者や調査員が非常に不足している」と安全運営に関する問題を指摘しています。
さらに公電では、コウモリ由来のコロナウイルスは人に伝染して疾病を引き起こし、将来コロナウイルスによる感染爆発が起きる可能性も指摘していたのです。

トランプ政権の国家安全保障担当の高官達は、武漢研究所から新型コロナが流出した可能性と、新型コロナが人工的に開発された生物兵器であるという可能性を考えていましたが、ゲノム解析の結果、人工的に作られたものではないと否定されている点から、
2年前のこの公電がトランプ政権内を駆け巡り始め、安全運営に問題があったと指摘されていた武漢研究所から新型コロナが流出した可能性が議論されています。

また、トランプ大統領は、武漢研究所を調査したいと交渉するが、中国から拒否されています。

「武漢研究所爆破説」もある

地図を簡単に見ることができる地図アプリある住所を示し、
疑惑となっている武漢研究所更地になっていて、爆破されたという説も出回っている。しかしこの件は、そもそも表示されている住所が全く別だったというデマだったようなので、注意。

飛び回る説には、デマや検証の結果正しくなかった意見も存在する。

まだ新型コロナウイルスについては科学者たちでさえわからないことが沢山ある状況。研究途中のため、推測や仮説も沢山飛び交っています。すべてを鵜呑みにしてはいけません。
政府など、信頼できるしかるべき機関が調査し終わった結論を、落ち着いて待つことが大切です。

強まる中国コロナ責任論

トランプ大統領は2020年4月18日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に関して、「中国政府に故意の責任があれば、(相応の)結果を招く」と警告しました。
それに対して反論する形で、2日後の20日に、中国外務省の報道局長は「エイズは最初に米国で発見されたが、米国に責任を追及した者はいるのか」と言い返しています。

中国は調査も嫌がり、一切の疑念についても認めない姿勢でいますが、
アメリカだけでなく欧州各国の首脳も、中国に対して新型コロナウイルス事態について明らかにするよう求めています。

イギリスのラーブ外相が16日、記者会見にて「中国でどのようにウイルスが広がったのか徹底した分析が必要だ」と強調。
フランスのマクロン大統領が17日、インタビューで「中国が新型ウイルスの流行にうまく対処しているとばか正直に信じてはいけない」とし、「起きていながら私たちが知らないことが明らかにある」と指摘。
ドイツのメルケル首相は20日、「中国政府はコロナウイルスの起源と初期拡散を透明に公開しなければならない。そうしてこそ、世界が教訓を得て状況が良くなるだろう」と発言。
さらに、ドイツでは最近、メディアを通じて「コロナ中国責任論」が起こっています。

世界各国は、中国の故意によるものなのか、そうでないのか、はっきりさせたいと、真実を知るために情報公開を中国に求めています。

世界保健機関(WHO)の見解

中国に対する批判が全世界に広がると、中国を擁護してきた世界保健機関(WHO)は苦しい立場になりました。WHOのテドロス事務総長は20日、スイス・ジュネーブ本部での記者会見で、「私たちは米国に(情報を)隠したことは何もない」と強調しました。
しかし、新型コロナウイルス流行当初から、WHOの中国に対する姿勢も、あからさまに中国寄りとの疑惑が多く、世界から批難されています。

WHOは中国寄り?という検証のついてはコチラ

早く真実が明らかとなることを願いますね。

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