布マスクには新型コロナウイルス感染予防の効果がない。この記事では、布マスクの効果や厚生労働省の見解や、強化する方法、洗い方についてまとめています。
布マスクに効果がないって本当?
布マスクは繊維が大きいため、感染している人のせきやくしゃみによる飛沫を防ぐ効果が低いと言われています。
また、洗えば繰り返し使えることが布マスクのメリットですが、管理が悪いと雑菌が増殖する可能性があって、むしろ不衛生になる可能性もあります。
5年前にイギリスの医学誌で発表された論文では、
1607人の医療従事者を、
・医療用マスクをつけた人
・布マスクをつけた人
・マスクをつけたり外したりする人
に分け、感染の可能性を比べたところ、布マスクをつけた人がもっとも呼吸器疾患やインフルエンザ症状となった人が多かったという結果が出ています。
また、WHO(世界保健機関)では、新型コロナ感染拡大期における布マスク使用について「いかなる状況においても勧めない」と助言しています。
聖路加国際大学・大西一成准教授も「布マスクには他者からの感染を防ぐ効果はまったく期待できない」と話しています。
逆に布マスクはウイルス感染を助長する、との医学論文さえ存在するのです。
でも、国は布マスクを配ってるし、布マスクを推奨してるよね。なぜなのかな?
空気中にあるウイルスをマスクがガード(防御)する効果はなくても、別の効果があるからだよ。
上記のように、周りの人のせきやくしゃみのよるウイルスの飛沫をマスクでガード(防御)する効果は期待できないようですが、
感染者側がつけているとある程度の、効果があると言われています。
感染者側がマスクをして飛沫を周りに飛ばさないことで、感染していない人を守ることができるということです。
自分も今この時も無症状感染者かもしれないという意識をもって、常にマスクをする必要があります。
そういう用途ならば、布マスクも効果があるということです。
実際に厚生労働省も、HPに載せている文面の中で 布製マスクに効果はあるのか という問いに対して、
・せきやくしゃみなどの飛散を防ぐ効果
・手指を口や鼻に触れるのを防ぐ効果
・喉や鼻などの乾燥を防ぐ効果
・洗えば再利用できるので、マスクが手に入らない人の不安の解消や、その分マスクの需要が減り医療従事者など必要な機関にマスクが届きやすくなるという効果
があると主張をしています。
つまり、感染している人がくしゃみをした場合、周りに飛び散る効果
については記載がありますが、
皆がマスクの機能として一番ほしい、
すでに空気中にあるウイルスをマスクがガード(防御)するといった効果は書いてありません。
厚生労働省も、ウイルスの飛沫をマスクでガード(防御)する効果はないと思っているようですね。
現在、4人に1人は布マスクを使用しているといるという調査結果がでています。
ただし医療用マスクは、完璧ではありませんが、ウイルスの飛沫をマスクでガード(防御)する効果があると言われています。
そんな布マスクを強化するために、医療用マスクに近づける方法を香港の医学博士が考案しています。
フィルターとして、布マスクと口の間にどこの家にもある物を挟む方法です。
これだけで、医療用マスクに匹敵する機能性を手に入れることができます。
手順
①衣料用洗剤を溶かした水にマスクを10分つけておきます。(普通の衣料用洗剤で、水2Lに対して小スプーン1/2程度)
②10分後に新しい水道水で押し洗いし、すすぎます。(注意:繊維を痛める可能性があるので、もみ洗いはしないで下さい)
これで完了です!
(汚れが気になる場合は、塩素系漂白剤を溶かした水(水1Lあたりに15ml程度)にマスクを浸し、10分後に2回以上新しい水道水でしっかりとすすぎます。)
洗って終わったら、洗濯物のように干して乾かしましょう。
洗濯によって、マスクが多少縮んでも大丈夫です。
1日一回の洗濯が推奨されています。
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